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胎児の相続権について

前回は、遺産の相続の権利を持っている人の事を法定相続人と呼ぶとお話しました。配偶者は無条件で貰うことが出来て、子供・父母・兄弟の順番で権利が移っていくんでしたね。さて、ここで問題です。妻が妊娠中に旦那が亡くなった場合、お腹の子供に相続する権利は有るのでしょうか?

参考文献:仙台 相続登記

本来なら、対象者が亡くなった時点で生きている者に対して遺産は相続されるものです。例えばたまたま父と息子(妻はいるが子供はいないと仮定)が1日違いで亡くなったとします。父が先に亡くなったのであれば、母と息子で遺産を分ける事になりますが、これがもし息子が先に亡くなっていたのであれば、母とその他の相続人で遺産を分ける事になり、たった一日の差で息子の家庭に遺産が入らないという事態に陥ってしまうのです。流石にここまで極端なケースは中々ありませんが、対象者が亡くなった段階で相続人が生きているという事がとても重要なのです。

相続人・財産はどうやって探すの?|8分でわかる遺産分割-相続知恵ぶくろ-

さて、それを踏まえて、今回のケースを考えてみましょう。今回はお腹の中に子供は居ますがまだ生まれていないという事です。その為、まだ世に生まれていないという事で、通常ならば相続権が無いと考えられますね。しかし、この場合は例外的にお腹の中の子供は既に生まれたものと考えられ、相続権が発生するのです。どんなに貢献しても息子の嫁には厳しいのに、まだ生まれていない子供には優しいというのは何だか変な感じがしますが、これが現実です。

相続人がいない場合(相続財産管理人とは)(1)

お腹の中の子供にも相続権は有りますが、遺産の分割は生まれてくるまで待つのが通常です。生まれる前に遺産の分割を確定してしまうと、元気に生まれて来たならば何の問題も有りませんが、万が一流産や死産だった場合に改めて遺産の分割をしなければならない為です。

この相続権は、父親の遺産の相続権だけでなく、妊娠時に父親が亡くなり更に祖父母のどちらかが亡くなった場合の、父親に相続されるはずだった遺産の代襲相続権も持っています。