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健康食品とは

現代の日本では、和洋中に限らず、さまざまな食文化を味わう機会がある。自身で選択し、好きなものを好きなだけ食べることが可能な国で、しばしば『豊かな食の国』と称されることもあるほどだ。しかしそれゆえに、偏食や肥満、生活習慣病といった食にまつわる問題も増えているのも事実だ。選択肢が多く、魅力的な食の多い現代だからこそ、適切な摂取の仕方を判断することが望まれる。



そこに於いて注目されているのが『健康食品』と定義される食品群だ。ドラッグストアなどで市販されているものから通販やネットワークビジネスにより販売されているものなど、さまざまな場でこの『健康食品』なるものは販売されているが、意外とこの食品群の定義は知られていないことが多い。

愛媛大学大学院医学系研究科 公衆衛生・健康医学分野

厚生労働省によれば、『健康食品』という分類に法律上の定義はなく、医薬部外品を含む『医薬品』以外の『食品』群の中で、消費者庁の定めるところの『特定保健用食品(いわゆる特保)』と『栄養機能食品』を合わせた『保健機能食品』という分類のもの以外の、広く健康の保持促進に値する食品として販売・利用されているものを指す。

千葉県公衆衛生学会/千葉県

つまり、何らかの健康保持・促進効果があると主張すれば『健康食品』として販売して良いことになる。法律上の明確な定義がないため、健康の維持促進効果のある良質な健康食品を製造する業者もあれば、でたらめなものを販売する悪質な業者も多く、健康被害のトラブルは絶えない。また、その信憑性を図るのも難しく、多数の信頼できる人からの感想やレビューなどを以て、あくまで自己責任で利用しなければならないのが現状だ。

ただ、『健康食品』を考える上で何より大切なことは、良質か否かではないと考える。質にかかわらず、依存しすぎてはならないということが重要だ。健康食品を摂取しているから多少の不摂生をしても良いと考えている人もいるようだが、これは大きな間違いだ。規則的な生活、栄養バランスのとれた食事、適度な運動を大前提に、より健康な生活を望むために健康食品を摂取するというスタンスが妥当だ。

数多くの食文化の中から、栄養バランスを念頭に置いた規則的な食事を行い、その補助的な意味合いで、良質な『健康食品』を摂取するという形が、現代での理想的な健康食品との付き合い方だろう。